金魚の研究室

金銭上の利益のためでない個人的研究及び自己訓練を行っています。

【資格】1級小型船舶操縦士実技試験受験体験記(前編)

本記事は、管理人の金魚本人が過去に書いたブログからの転記したものです。



船の免許

ほしいなぁ

と16の時から思っていたのですが


やったことないしなぁ…

受かるかなぁ?


どうせ取るなら1級とりたいなぁ…

受験料3万円かぁ…

教習所15万かぁ…

高いにゃぁ…

と思っておった訳ですけど

フラッと行ったマリンダイビングフェアで


教習所がブースを出してて
ついに申し込んだ

安いと言われれば安い
特殊も含めて1●万
(他では言わないでねと言われてるので伏せ字にするね)

ちなみに11月受講予定で
10月に電話しますとのことだったけれども


一度も電話かかってこなかった…

一緒に申し込んだ先輩のところにはかかってきたみたいだけども…

こいつ電話しなくても自分で取るだろうと思われているのか

ばあさんからの鬼電にまみれてたから繋がらなかったのか…

かかってきても出れない訳だから仕方ないっちゃ仕方ないんだが…



申し込んだあと

しばらくしてから
Youtubeをさまよってたら

堀越学園チャンネル - YouTube


こちらのチャンネルを見つけて


どうせ取るならやってみるか!

と思ったのですw


動画で独学で取る船舶免許


おもいたったら即

教材を取り寄せ


試験申請に行った


試験は予約制なので9月12日に予約を取った










試験1週間前に





怪我をしてしまいました



MT車のシフトレバーもちゃんと握れない状態なので試験は見送りました…


残念


とりあえず


ゼロ災でいきましょうww





という訳で翌月に再予約

18日に
藤沢で受験することとなりました


ー・・・ー

準備を進めてた訳ですが

10月に入ってから

「17日法事ね」

とか

「14日の予定リスケしたいんだけど16日あいてる?」

とか
「次は15日に来て下さい」(2件)とか

「14日○○できる?」とか

直前になってどんどん予定が詰まっていって勉強する時間がなくなる…

いつも試験の前1週間ぐらいはゆとりを持たせてお勉強に充てれるようにするんだけど
今回は外的要因にて超過密スケジュールになった…

明らかに勉強不足のまま
当日を迎えましたw

初めて船操船するけど大丈夫かなぁ?

ー・・・ー

船舶の試験は
・身体検査
・学科試験
・実技試験

の3種類
(運転免許と同じですね)

身体検査も目の検査がメイン
聴力や運動機能の審査もあるけど
会話とか
椅子への立ったり座ったりで見られる

車の運転免許に通るなら大丈夫


学科は
普通に学科試験

4択式の問題が出ます

2級科目は
一般常識
海の交通ルール(海上衝突予防法他)
標識とかの話
船の運用の話

1級科目は
航海の方法や気象の話
エンジンの話等


今回は実技試験についての話をするね


学科試験はこちらで記事にしてるよ
【資格】1級小型船舶操縦士学科試験を受けてきた。 - いろいろ研究室



実技試験は

こんな内容


実際に一度も乗ったことのない船に乗ってやるから

接岸とか人命救助とか心配じゃん?

金魚も「大丈夫かなぁ?」
と心配してた


けども

日本一厳しいといわれる二俣川試験場の自動車とバイクの技能試験を経験している身としては

「こんなんで受かっちゃうの?」

という感じ


ホントに動画見れば取れる!

車と違って

交通も密集してないし

操作も簡単

車と違って
S字・クランク・縦列駐車方向変換・踏切の通過

とかないし

路肩に30cmに寄せるとかやらなくてよい

(人命救助・接岸で寄せることはあるけどボートフックというもので引っ張り寄せれればいいので2m以内に寄せれればよい)

操作自体も簡単で、車みたいに半クラッチとか
変速操作とかないし

基礎知識を動画でつけておいて初見で十分運転できる

みんなやってみてね
ちなみに試験艇は

20フィートの船外機船

17フィートの船内外機船

のどちらかだよ


じゃあ

前置きはこれくらいにして

受験体験記いくよ


ー・・・ー

当日は 6時起床!

さっと支度をして車に乗り江ノ島

「おそらく午前中は学科で午後は技能だから学科の復習をしてお昼に技能の復習するか」
と思い車を進めますが


その判断は後に間違っていたことに気づくことになるのですww


場所は

江ノ島交番のすぐ横のビル
試験案内では6階

会場入口では3階

どっちだよ

と思いつつ3階へ

案内板も何もなく

中も覗けない土禁の部屋

中から出てきたひとが

「中で身体検査やってますよ!」

と教えてくれて
なかにはいる


身体検査は普通に機械を覗き込むタイプのランドルド環式視力検査器

覗き込んで光の色を見る
色覚検査器
赤 緑 と淡黄色(白色)

持病はありますか?の質問

だけだった

聴力とかは会話で
運動機能は椅子にたったり座ったりで
みられてるだろうけど

これだけ?
って感じだったww

時間にして1分半ぐらい



1級の13番の方は午前中技能やりますからエレベーター前で待っててください

「はい」
と答えつつ

「まじかよ! 技能の準備する時間は?」

と思いあわててタブレットで技能のポイント動画を見始めるが、ラインモバイルの電波が入らない……


朝イチの山かけが失敗した瞬間だったww



ひも車に忘れてきちまったよ…


どうも
技能試験を受ける人が特殊も含めて30人ぐらいいるらしく
試験官二人で午前中から始めないと日没時間を過ぎてしまうそうな


9時になり
試験官が説明に来る
15分程で出席の確認と班わけ、説明をされた

・時間を分けて3人づつやります
・トイレは済ませておいてください
・ひとり30分程度かかります
・携帯は切っといてください
・時間までは1階の湘南マリンさんのロビーで待機してください
・午後の試験は13時からです
・技能試験終了後午後の試験までは自由です

とのこと

金魚は9時40分~

1級で技能を受けるのは金魚だけだった
他の方は全員2級

金魚と同じ班の人は
2級の6番と7番の人

じゃあ1階でお待ちくださいね~

といわれ1階に降りるが


狭い……

2畳程の場所に丸テーブルと椅子4脚が置いてある待機スペース

受付のおばさんが

「どうぞ そちらでお待ち下さい」

と言ってくれるが

密です 密ww


残りの二人は

狭っ
といってどこかにいってしまいましたw

他の人たちの話を聞いていると
みんなどこかの教習所で技能の練習をしてきているようだった。


1階で待機するが、
突然、点検が不安になるw

(お前整備士だろ、なんで点検項目不安になってんだよww)

いやー
車とエンジン以外の部分が違うじゃん
タイヤないしw

と反論したいところだけども
ひと昔~ふた昔前のエンジンですから
整備士なら点検できるしなんなら直せますよww

点検項目を確認して紐忘れたなぁ…
と思って
いると

試験官が

「お待たせしました~」と入ってくる


じゃぁ桟橋いきましょう!


とついていく





片瀬江ノ島駅からの橋を渡ってすぐの川沿いの道を上流に歩いてくと

入口がw




えっ?
ここ桟橋?

船小さいな…

と思っていたら

ライフジャケットを渡されて
つける


じゃあ点検から

6番の方どうぞ

船体の外板と安定の確認をしてください


7番の方

係留状態とバッテリーの点検をしてください

と進んでいって

緊張が高まってくるw


13番の方
と金魚が呼ばれる


浸水の有無と灯火の確認をしてください

船内に入って

「室内ヨシ!」
エンジンルームを開けて
指差しながら見て
「エンジンルーム ヨシ!」

「浸水ありません」


では
灯火の確認をしてください

スイッチを押し灯火をつける

マストを見てマスト灯と尾灯を確認

一旦降りて両色灯に手をかざして確認

「灯火異常ありません」

スイッチを切りにいく

では燃料フィルターの確認をしてください
燃料フィルターを見て触る

「燃料フィルター異常ありません」


スターターは回るがエンジンがかかりません
燃料フィルターは正常でしたね?

どこを確認しますか?


(燃料ポンプ・燃料コック・キャブ・チョークワイヤー・スパークプラグ・イグニッションコイル・デスビ・ハイテンションコード・エンジンの圧縮……)
と構成部品と点検方法が一瞬で思い浮かんで、さてどれから見るか…

というような国家1級整備士の口述試験みたいな話じゃなくて




「燃料コックを確認します。」

実物で開いているが、触る

「燃料コック異常ありません」

だけでよしw



では、エンジンオイルを確認してください

汚ったない少し湿っているウエスがおいてあったので

「これ使ってもいいですか?」

(一応自分の物じゃないので)

と聞いて

オイルの汚れ、量、粘度を点検する

「エンジンオイル異常ありません」


では消火器と信号紅炎の点検をしてください

消火器はエンジンルームに
ボンペットというガラスが割れて拡散する
自動拡散型消火器がついているのでそのまま指差して

割れてないか、漏れてないか、中身が入っているか確認をする

「自動消火器異常ありません」

ちなみにこのボンペット
会社で電池の保管庫に使ってて

取り付けたこともあるし
交換したこともあるww

他の人が現場で落として割ったのも見たことあるし
掃除も手伝ったこともあるww


手持ちの消火器を探して見当たらないので

「どこにありますか?」

と聞いたが
「自動消火器だけでいいですよ」


信号紅炎
はどこにあるかわからなかったので
「どこにありますか?」と聞いた

左前の席にあります


手摺に乗っかってたw

手にとって未開封を確認して
有効期限を読み上げる

「未開封です。有効期限は2023年6月です」

ではエンジンの暖機をしてください

「機関室の換気をします」

ブロアスイッチをONにして10秒程

「換気終了しました」

「エンジンかけます!」

キースイッチを回して

エンジンをかけたw

1500回転で暖機してください

リモコンレバーの横のボタンを押して回転を上げる

ぶおーーーんと15秒ぐらい

「暖機終了しました!」

それをやってる間に他の人に
巻き結びをやれ
とか
もやい結びをやれとか
指示してた

じゃあ
交代していきましょう

6番の方運転席

13番の方はその後ろにどうぞ


席を入れ替わると

「そこの手摺にいかり結びやってください」

うへー
巻きともやいとクリート止めはできるけどいかり結びはわかんねー…

「すいません できません」

と返してしまった…

いまから考えれば
もやいかなんか結んで

「できました」宣言すればよかったのかもだけども…

これは準備不足



いかり結びはこんなの

復習しといたw




試験官が試験をやる海域(江ノ島水族館の沖合い)まで左から手を伸ばして操船して

移動





駅からの橋とR134の橋をくぐり

海域へ



ここから見えるぐらいのところで試験をやる


画像はないけど


うわーい

富士山でてる!

さいこー

と思いながら他の人が操船しているのをみていたら

試験官がいきなり

「いけね ちょっと操船変わってください」
ボートフック乗っけんの忘れちゃったんで

他の試験挺に近づいて

「ボートフックある?まだ使う?」

と声をかけて
もらってたww

向こうはボートフックなしで着岸するのか?w

そんなことを思ってるうちに

他の人は増速まで終えて


自分の番になる

では微速まで入れて構いませんので
ハンドルとリモコンレバーの感覚を掴んでください

ハンドルぐるぐるして真ん中を確かめる

2周半なので1周とちょっとで真ん中か…

はい

「では、前方の富士山の方に向けて発進してください。」

「はい 船尾の確認いきます! 船尾ヨシ!」

その場でぐるっと
「 全周ヨシ! 」

運転席に戻り再度ぐるっと確認

「全周ヨシ! 発進します!」


リモコンレバーをカチッと微速に入れて

船首を富士山の方に向けて

「発進しました!」

「では1500回転まで増速してください」

くるっと全周を確認

「全周ヨシ! 増速します!」

スロットルを前に出す

ぶおぉぉ~ん

エンジンの回転があがる

うぉー
おもしれーww

「増速しました!」

「では 2500回転で滑走してください。」

「全周ヨシ!滑走します!」

さらに前に出す
ぶおぉぉーーーん

「滑走しました!」

おーーー
た~の~し~ぃぃww

と思ってると


「はい では 前からボートが来ました! 避航してください」

避航操船やるのか

しかも行き合いw
と思いながら

「右、右後方ヨシ!避航します!」

右に切る

少し進んだら
「左、左後方ヨシ! 」
元の進路に戻る
目標を富士山にあわせて

「避航しました!」

「では停止してください」

「後方ヨシ! 停止します!」


では交代しましょう

他の方は避航操船(横切り船)
をやって
変進 人命救助
までやった

座ってる間に
ブイ落としてもらっていいですか?
と2回頼まれた

ちなみに
人命救助のブイは



この画像で水上バイクのおしりに刺さってる黄色いやつ

これを落っことして接近して拾い上げる


金魚は次
変進、人命救助、後退、蛇行まで

富士山に向けて滑走して

ゴミ焼却場の煙突に向けて右に変針そして再度富士山に
そこから180度のえのすいに向けて左変針

そこから人命救助


試験管が他の人に
「そこのブイを落としてもらってもいいですか?」
と頼む

ブイを落とされ

「落水者がいます! 救助してください。」
「落水者確認に行きます!中立ヨシ!」

確認にいって
風向きを読んでどう接近するか考える

これは慌てずゆっくりやっていい


ついでに接近する方にボートフックを準備して

「落水者確認しました。右から救助に行きます!」

拾いにいく

風向きを読み間違えて風下から入っちゃったけど時々微速に入れて行き足(惰性)を残しながら
宣言した右側に接近させた
ボートフックも使わず手で拾えた

いちばん心配してたけど
船にぶつけることもなく30cmぐらいに寄せれたし
難なくできた


人命救助が終わったらハンドコンパスで方位測定

持ち手を持ってプリズムを起こして方位を測定するんだけど

前の人が触ったのか

プリズムにめっちゃ指紋ついててみづらかったww

水平に持っているか
プリズムを起こすとき持ち手を持っているか見られる


そのあと3つのブイをスラロームする

蛇行という課題があるのだが

バイクのパイロンスラロームと違いブイの感覚は50m

バイクの10倍はあるww



ここまでできれば楽勝

ただ


天気のいい日曜日ということもあり

海域は混んでたのですよ…

水上バイクやら
サーファーやら

蛇行してブイの延長線上に戻らないといけないんだけども
そこにサーファーがいて
早めに「終了しました」
と宣言

止まって交代
10mぐらいまで接近したから
めっちゃサーファーに見られたw


そのあとは他の人がやってるのをみて
桟橋?
に戻ったら
着岸と離岸

着岸もボートフックが岸に届けば引き寄せられるので
思った以上に簡単

この場所は川の下流から上流に向かって着岸するので行き足を残さないと流されて離れて行ってしまう…

速度コントロールがしづらいところ

だけど
そんなの大したことなくて
足りないと思ったら微速に入れてすぐ戻せばよい

しっかりボートフックが届くところまで寄せられればOK


接岸したら

「接岸しました!」

宣言して

すぐ離岸

ボートフックで船尾を開いて

船尾の確認をして

後進するだけ


このとき勢い余って少しエンジンの回転が上がってしまったのだが、すぐにもどした

十分離れてから中立にして

「離岸しました」


全部終わって試験官が係留ロープを1本結んでから係留&解らん



川の流れを考慮して
係留は船首から
解らんは船尾から

じゃないと開いちゃうからね…

桟橋と言う名の和船のクリート
船首のロープと
船尾のロープを

クリート止めできちんと止めて

解らんは
水面の安全確認をしてからロープをほどく


課題はこれで全部


文字で書くと
「難しそうだな」
と思うかも知れないけども

冒頭で紹介した

堀越学園チャンネル - YouTube

こちらのYoutubeチャンネルの堀越先生が

動画できちんと解説してくださってるので
説明通りにやれば楽勝ですよ



試験の結果はどうだったかって?


実技試験の結果は合格でした。


長くなっちゃったから

学科試験については別記事であげるね

こちらで
【資格】1級小型船舶操縦士学科試験を受けてきた。 - いろいろ研究室

という訳で
船舶免許は独学で
ぶっつけ本番で取れるよ

という話でした

今回は以上です!

ではでは~♪


本記事は、管理人の金魚が過去に書いたブログからの転記したものです。

金魚もYoutube チャンネルあるから見てね~♪

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